樹脂を原料とするウレタンコーティングとワックスの違い

同じように床をきれいにするものとして混同されがちなウレタンコーティングとワックス。どのような違いがあるかをご存知ですか?実際にはこの2つは全く違った特徴を持っています。そのため、コーティングをする環境や、求める仕上がりによってどちらを選択するかを決める必要があります。ではそれぞれにどのようなメリットやデメリットがあり、何をポイントとして選んでいけば良いのでしょうか。

ウレタンコーティングの長所・短所

ウレタンコーティングは20年以上前から存在する、フロアコーティングの中でも最もポピュラーな方法です。塗料には油性のものと水性のものとがあり、現在は環境や人体に優しい水性のものが主に使われています。ウレタンコーティングのメリットは磨耗や摩擦に対して強く、家具などを引きずってしまった時についてしまうような傷に強いということ、防音性が高いためマンションにお住まいの方は下の階の方への音の影響が軽減できること、他のコーティング剤に比べてかかる費用が安くすむこと、水性の塗料を使用すれば施工中の臭いが少ないこと、ツヤが控えめで上品であり、変に光り過ぎない万人受けするタイプのツヤが出せること、高いUVカット効果があり高い日焼け防止効果が期待できること、安全性が高いことなどがあげられます。

水性の塗料を使用すれば身体に悪い影響がなく、小さな子供やお年寄り、ペットが居るご家族なども安心して過ごすことができます。その一方で、デメリットとしてはコーティング力があまり強くなく、他のものに比べて剥がれやすいことや、アルカリ性の洗剤に弱いため掃除の際に注意が必要であること、完全に乾燥するまで非常に長い時間がかかり、完全に硬化するまで1ヶ月ほどかかるのでその間は傷が付かないように気を使う必要があること、耐久性が2~3年と短いことなどがあげられます。

デメリットもありますが数年ごとにやり直すことを前提として2~3年保護することができれば十分であるという方や、初めてフロアコーティングをするのでとりあえずお試しに手軽に安価でできるものをやってみたいという方、予算はあまりかけたくないのでできるだけ安い費用でフロアコーティングを行いたいという方には非常におすすめのコーティング法です。

ワックスの長所・短所

床をきれいに見せるものとして昔からか表的なものであるワックスですが、その一番の目的はツヤを出すことであり、メリットとしてはコストが非常に安く済むということです。また一回施工をしても、剥がす作業や塗り直す作業も簡単ですので万が一仕上がりが気に入らなかったとしてもやり直しがききます。その一方でデメリットとしては、保護する能力や非常に弱いので水や弱い洗剤にも溶けてしまうということ、耐久性がないため短い間隔で必ず塗り直しの作業が必要であるということなどがあります。

ワックスというのは、本来単なる清掃のためのものでありその目的は、床についた汚れやキズを隠して、一時的に表面をきれいに見せることです。ですので、効果は長く持続するものではなく、一時的にのみきれいな状態になります。そして特別なことをしなかったとしても日常生活を続ける中で時間経過や摩擦などで少しずつ光沢がなくなっていきますし、簡単に剥がれたり、水に溶けたりしてしまいます。そのため数ヶ月という短い間隔で適宜塗り直しをする必要があるのです。また、十分ごみや汚れを落とさない状態でワックスをかけてしまった場合、ワックスの層にほこりが入ってしまい、結果的にフローリングの汚れ、黒ずみなどの原因になってしまいきれいにみえなくなってしまうという問題点もあります。

しかしワックスは自分で簡単に施工ができるというとても大きな魅力もあります。業者に頼むとお金も手間も時間もかかりますし、細かい要望を伝えるのはなかなか難しいです。自分で作業をすれば用途に合わせて、様々な種類のワックスから選択することができます。家の中でも場所やフローリングの種類に合わせてワックスをかけ留事ができるので、より効果的にそして仕上がりもきれいになります。

ウレタンコーティングとワックス、どちらが良いの?

同じように床をきれいに見せるという効果があり、似ているようにも見えるウレタンコーティングとワックス。この2つのうちどちらの方がより優れているのでしょうか?それぞれに多くのメリットとデメリットがありますが、2つを比較してどちらの方がよち良いかということは一概には言えません。それは、人によって求めるものが違うからです。床をきれいに見せたいと思う人の中にも、その他に様々なニーズがあり、できるだけ費用を抑えたい人、自分で施工できる方法を選びたい人、やり直しや重ね塗りが出来るかどうかを重視したい人、できるだけコーティングの効果を長持ちさせたい人、摩擦などに強く傷がより付きづらいものを選びたい人、光沢感もピカピカと光り輝く仕上がりが良いか控えめでわざとらしくない光沢感がいいのかなど本当に人それぞれです。

ですので、2つのうちどちらがより優れているのかではなくそういったニーズにどちらの方がより合っているかという点で選んだ方が良いでしょう。まずは自分がフロアコーティングに何を求めているのかということを明確にします。一番大切にしたいことは何なのか、費用なのか仕上がり方なのか、耐久性なのか、傷から守る力なのか様々な点から考えて自分は何を重視して塗剤を選ぶのかを決めます。そこから、ウレタンコーティングとワックスそれぞれの良いところとよくないところをきちんと見比べてより自分のニーズを叶えてくれそうなものを選択します。

よりピカピカときれいに輝く床にしたいが、そこまで耐久性は気にしない、費用は安いほうが良いという方はワックスを、光沢感は控えめで、できるだけ長くきれいさを保ち、床を傷から守ってくれるコーティング剤が良いという方はウレタンコーティングを選択することをおすすめします。

まとめ

床をきれいにする塗剤のなかでも、よく似ているものとしてあげられるウレタンコーティングとワックスですが、実際にはその性質も用途も全く違うものです。それぞれにメリットとデメリットがあり、どちらのほうがより良いかということはいうことが出来ませんが自分がフロアコーティングをするにあたって何を重要視しているのか、どんな仕上がりでどのような効果をもたらしてほしいのかをきちんと考えた上で使用する塗剤を選択すると、より満足のいく仕上がりを得ることが出来ます。

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