フローリングを紫外線から守るためにどうすればよい?

フローリングのもつ美しい木目をきれいに、また長く楽しむためには定期的なメンテナンスが大切です。自分で手軽にできるお手入れから業者に依頼するプロ仕様のコーティングまで、様々ですが、実は家のなかでも床は知らず知らずのうちに酷使されています。

例えば洗面所やキッチンなどの水回りでは水分や油汚れなど目に見える汚れが中心のため、汚れたり濡れたら拭くというように掃除がしやすく毎日はお手入れができなくてもケアしやすいでしょう。

しかしケアすべきは汚れや水分だけではありません。太陽からの紫外線も毎日さらされることによって深刻な影響をもたらす場合があります。日々の影響を実感しにくいためおろそかにしがちで、劣化に気づいてからでは手遅れの場合もありますので注意が必要です。

紫外線がフローリングに与える影響とは?

紫外線がフローリングに与える影響は具体的にはどんなものでしょうか。紫外線や太陽からの熱や光はフローリングに限らず、様々なものに影響を与えます。もちろん悪い影響ばかりではなく日光浴が骨を丈夫にしたり、紫外線に皮膚の殺菌作用があることは多くの人が知っているでしょう。

しかし一方で太陽からの光や熱はプラスチック製品を始めいろいろなものの質を劣化させ、布製品の色を退色させます。紫外線もまた皮膚のたるみやシワ、シミの原因になるため、多くの女性がその対策に悩まされます。このような影響が同じようにフローリングにも起きるのです。

強い日差しや紫外線を浴びて起こる影響は、黄ばみや退色などの変色です。フローリングの水分が抜けて、日光の当たる部分のみ変色してしまいます。変色だけであれば機能や性能が損なわれるほどではないかもしれませんが、見た目が悪いですし家具などを配置していた場合は、部分的に退色してしまい次に模様替えをする場合にも不都合が生じます。

さらにひどくなると、変色だけでなく表面がささくれだったり剥がれたりひび割れが起こることもあります。こうなると素足で歩くのも危険ですし、ペットやお子さんのいる家庭は怪我につながります。特に大きな窓に面した床は直射日光の当たる時間が長く、真夏の期間だけでなく紫外線は3月頃から降り注いでいます。

少しでも当たる量を減らすためにはUV効果のあるコーティングを施すのが一番ですが、最も高価な施行方法である為、なかなか手が出ないのが現実です。そのためUVカット効果のあるコーティングを施行していない場合は、カーペットを敷いたりUVカット効果のあるカーテンやブラインドなどで光を遮るか和らげる工夫が必要です。

カーペットを敷く場合は、カーペットを敷いていることで湿気がこもったりすることのないよう、定期的にカーペットを外して空気にあてるなどのケアも忘れてはなりません。いずれにしても紫外線は目に見えない為、日々のケアを後回しにしてしまいがちになるので注意しましょう。

フローリングの補修方法は?

部屋に差し込む適度な日光は、フローリングの木の温もりを引き出し部屋を暖めてくれますが、長い期間を日光や紫外線にさらされると、色あせだけでなく木の表面が剥がれたり浮くなどの劣化が始まります。もし紫外線や日光による劣化が見られた場合、補修することはできるのでしょうか。

日本の住宅で多く採用されているフローリングは、複層フローリングと単層フローリングです。一般的に住宅で多く採用されているのは複層のもので、比較的安価でデザインが豊富なことが特徴です。複数の木材を張り合わせて作った合板の表面に、天然木を張り付けて作られているものが主流の為、日焼けによる劣化が進むと表面の天然木が削れて浮いたり剥がれてきますが、表面だけの場合が多い為早期に補修すればかなりきれいにできます。

部分的な補修であればDIYで自分で補修することも可能で、ホームセンター等で手に入るフローリング用の着色ニスを塗ります。油性、水性があり速乾性や耐久性に違いがありますので、好みのタイプを手に入れます。また表面がささくれている場合は、予めヤスリをかけて滑らかにしておくと凹凸なく仕上げられます。

着色ニスを塗る前には、ほこりやゴミを取り除き、板目に合わせて刷毛を使用して仕上げます。次に単層の場合ですが、こちらは1種類の木材から作られていて桜やヒノキなど、材料は様々です。一般的には無垢材と呼ばれ、注文住宅に多く利用され質感や温もりにこだわりを持つ人も多くいます。一枚板の為、表面の剥がれは起きにくいですが、日焼けによる色あせは起こります。補修する場合は浸透性塗料やオイル塗装を施すことで色あせの補修ができます。ただ、日焼けした部分のみ色が異ならないよう、サンドペーパーなどで表面を研磨しておくと全体的に均一な仕上がりになります。

このように、もし色あせや剥がれが起きても早期に対処すれば、自分で格安に補修することも可能ですので、紫外線による影響をきちんと認識しておくことが大切です。

業者に依頼する場合の方法と費用は

日焼けによるフローリングの劣化には色あせやはがれがあります。早期に対処することでほとんどの傷が自分で補修することが可能なので、多くの人がホームセンターなどで材料を購入し補修するのではないでしょう。しかし、劣化した部分が広範囲にわたっていたり劣化だけでなくカビやシミなど他の問題点もある場合には、業者に依頼して根本からの補修を行うことが望ましいでしょう。

業者に補修を依頼する場合の費用や方法はどのようなものでしょうか。紫外線によって劣化した部分の補修は、ささくれだっている部分を削るか、剥がれている場合には丁寧にスクレーパーなどで剥がします。その上で傷になった部分にパテや樹脂を重点し滑らかにします。

仕上げとしてもとのフローリングにあった塗料を着色、木目を再現していきます。補修費用の相場は、比較的狭い範囲であれば15000円程度から30000円程度で依頼できます。DIYでの補修も可能なレベルの劣化も多いですが、色あせがあった場合の仕上げの調色や木目の再現は慣れが必要な為、不安な場合は業者に依頼した方が良いでしょう。

傷や色あせの補修であれば業者に依頼しても数万円程度で直すこともできそうですが、もし劣化が広範囲に及んでいる場合には、張り替えも検討した方がいいでしょう。張り替えと聞くと大がかりなイメージですが張り替え作業には、重ね張り工法と張り替え工法とがあります。

重ね張り工法は、元の床材の上に重ねて張ります。床を剥がす作業が無いため工期も短く、廃材の処分の必要がない為比較的安価に済みます。張り替え工法は、元の床材をはがし、新しい床材を張り直します。工期もかかりますが床の下地を確認することができるので、床材を張ってから年数の経過している場合には下地の確認を兼ねて、張り替えをする方が将来に渡って長く住むことができます。

価格相場は業者によって差の出やすい施工ですが、重ね張りであれば8帖程度のリビングなら8~18万円、張り替えであれば使用する床材によって変わりますが10~20万円程度です。

まとめ

日常生活を送る上で、水分や油などによる汚れを始め、家具の移動や物の落下などによる傷などフローリングへのケアは欠かせません。紫外線や日光もその一つですが、目に見えない上に少しずつ劣化がすすむ為、気づいた時には色あせが始まっていたり置いてあったカーペットや家具をどかしたら変色していたりすることも多いものです。

木の温もりのある雰囲気の中で生活する場合は、常に室内に差し込む紫外線や日光もケアし、カーテンやブラインドを利用してうまく紫外線を調節し適度な日光を取り入れるようにしましょう。地道なケアを続けることで、長くフローリングを使うことができます。

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