アレルギー体質の人でもフロアコーティングは大丈夫?

シックハウス症候群についてその症状の特徴などは詳しく知らなくても、この言葉自体は問題になったこともあり、大変有名なところではないでしょうか。それ程に人間が暮らす住空間へ与える障害というのは懸念材料となるという証拠でもあるのです。では、果たしてフロアコーティングによってシックハウス症候群のようなアレルギー症状を起こす事はあるのでしょうか。アレルギー反応そのものについても調べてみました。

アレルギーを引き起こす、揮発性有機化合物とは?

揮発性有機化合物という言葉を聞いた事があるでしょうか。VOCと略称される揮発性や、空気中に溶けやすい有機化合物を意味します。主に塗料や印刷インク、マニキュアやガソリン、洗浄剤などに多く存在する化学物質なのです。インクの匂いを想像して頂くと、刺激的な匂いが想像されるかと思います。その元がこの揮発性有機化合物です。この揮発性有機化合物が空気中に溶け出すと、大気環境への影響、主に光化学スモッグの影響や浮遊粒子状物質などの生成がなされるといった影響が出るばかりか、人体にも影響を及ぼす事が近年分かってきました。

主な化学物質を挙げるとトルエン、キシレン、パラジクロロベンゼン、エチルベンゼン、スチレン、テトラデカンといった物で、どれも目や鼻への刺激や吐き気といった特徴的な症状を起こす物質として考えられています。症状としてはアレルギー性気管支喘息やアトピー性皮膚炎を悪化させてしまう事があり、アレルギー体質の人であれば特に注意すべきものです。アレルギー症状とは免疫のエラー反応を示します。皮膚が痒くなったり、くしゃみや炎症などを引き起こす症状があります。免疫反応とは、元々体をウイルスや菌から守る作用を指しますが、通常では害ではないような物質にまで過敏に反応し、体を攻撃してしまう事です。このアレルギーを引き起こす物質がアレルゲンと呼ばれる物質であり、ダニや花粉、食物性たんぱく質など、様々な物が挙げられます。

どのアレルゲンに過敏に反応をするのかには個人差がありますが、上記に挙げた揮発性有機化合物も、このアレルギー症状を引き起こす事が分かり、国も対策を始めました。2004年には大気汚染防止法が改正され、2006には揮発性有機化合物の排出規制の実施がなされました。

フロアコーティングに摘発性有機化合物は含まれているのか

安全安心なフロアコーティングを希望する人は決して少なくない筈です。家族で住むなら安全な塗料を使った家に長く住みたいし、フロアコーティングを行う事で得るリスク面も把握しておきたいものです。フロアコーティングが健康に害を及ぼす事は有り得るでしょうか。

まず、コーティングによって起こる健康被害と言えばシックハウス症候群。シックハウス症候群とは、床や壁などに塗布されるコーティング剤に含まれる、ホルムアルデヒドと呼ばれる揮発性有機化合物が引き起こす健康被害で、頭痛や目の痛み、目がちかちかしたり、吐き気が出るなどのアレルギー症状を引き起こす物質です。アレルギー体質の人であれば、尚更過敏に反応しやすいとも考えられます。ホルムアルデヒドは主に塗料や接着剤に使用される事が多く、毒劇物取締法で指定されている物質でもあり、取り扱いにも注意が必要です。このホルムアルデヒドを使用した塗料を長年使用しているとシックハウス症候群などの健康への被害が出ると言われ、過去に問題となりました。塗料や接着剤に使用されているホルムアルデヒドは人的被害が出ない程度まで濃度を薄められてはいるものの、健康を害する原因ともなる化学物質が含まれている物を使用したいという人は多くない筈です。

フロアコーティングも塗料剤を使用しますので、この化学物質が入っているのではと考える人も多いかもしれませんが、現在のコーティング剤はウレタンコーティング以外、シックハウス症候群を引き起こすようなリスクの高い揮発性有機化合物が含まれている事は無いとされています。法律でも2003年にホルムアルデヒドを含む塗料の使用は禁止され、揮発性有機化合物の使用が制限されており、より安心安全なコーティングが可能となりました。

きちんとした業者に頼めば、アレルギー体質の人でも大丈夫

せっかくフロアコーティングを施工したにも関わらず、工事以降から体調が悪い、皮膚炎を起こす、等といった事が起こると厄介です。それらは悪質なコーティング業者のずさんな工事により引き起こされていると考えられます。また依頼者側も、利益のみを優先とする悪質会社がいる事を予め把握しておく必要があります。そもそも現在ではアレルギー症状を引き起こす揮発性有機化合物が含まれているコーティング剤は規制されており、適正に工事を行っていれば健康を害する事も無い筈です。

しかしずさんな悪質会社は、使用している塗膜材料がどのような物かも調べていないケースがあり得ます。業者側も毎日その塗膜材を使用していれば、自分達にも何らかの健康被害は起こります。すると、なるべく安全な塗膜料を使用したいと考える筈です。よって殆どの会社が安全な塗膜材を使用していると言っても間違いはないでしょう。しかしずさんな業者の場合、扱う塗膜料に対する知識も無いばかりか、高額な料金を提示してきたり、施工後もフローリングに不具合が生じたりと、デメリットな面ばかりが露出することとなり、その補填にお金も期間も奪われてしまいます。こういった悪質な会社を見極める為には、依頼者側にもある程度の知識が必要です。

例えば、依頼時にはサンプルを提示して貰い、アレルギー症状を引き起こさないかをチェックしてくれたり、エフフォースターと呼ばれる、ホルムアルデヒド等級の最上位等級を取得している事を明示していたり、日本塗料工業会と呼ばれる協会に登録している事を明示している事が、アレルギーを引き起こさず、安全面に配慮している証拠となります。業者への依頼時には是非、これらの項目をチェックしてみて下さい。

まとめ

近年では、社会的にもシックハウス症候群への理解が深まったこともあり、健康への被害が出るような成分が含有する塗膜剤は規制がされている為に、安心してコーティング工事を受けられるようになりました。しかし悪質な業者であれば、健康を阻害するような成分を含む薬品を使用している可能性も否定できないところでもあります。ですから工事業者選びはしっかりと注意をして、納得できる業者を選ぶようにしましょう。

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